毎日の診療で気付いたこと

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フィリピン人の初診

12時頃、予約もなしに外国人らしい男性が受付に現れた。

どうやら矯正の相談らしい。だがその男の人ではなく、相談はその娘さんだった。

その男性は日本語をなんとか話すが、一緒に来ている母親や娘さんは話せない。

娘さんは20歳、主訴は出っ歯だという。

通常のように口腔内写真を撮影した。

確かに出っ歯だ、それだけでなく下顎にはう蝕、残根、欠損と20歳とは思えない状態がある。

話を聞いていくと

フィリピンで1年ほどブレースを付けたという、その前の状態をスマホでみせてくれた。

上顎左側の八重歯だった。それを抜かないで治したという。それでは当然そういう結果となる。

抜歯の話も出ていたと言うが時期などよく分からない。

近隣の矯正歯科医にも相談にいっているようだが治療費の分割を断られ当クリニックに来たようだ。

日本に来たばかりのようだが、私の感覚では矯正治療よりもっと先にすることがあるだろうと思ってしまう。

口の中のことではまず残根の抜歯やう蝕治療が先となる。

そのことを伝えて、それらが終えてから矯正ですと、今回はお引き取りいただいた。

昔からフィリピンでは装置だけ付けて後は日本でやってもらえと言うことがある。

そんなことはできないことをことをしっかり認識していただきたい。

矯正相談

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