今日見たメール相談は35歳で6歯欠損で保険適用になるかとの相談だった。
添付された写真は他の歯科医院(矯正歯科?)で相談後に渡された写真のようであった。
それを見ると乳歯が残っていたり永久歯が不足している様子は分かるが、細かいところまでわからない。
6歯欠損保険適用といっても、それは先天欠如が条件となる。
中高生程度の年齢なら先天欠如でわかるが35歳となるとどのように先天欠如の証明ができるのか心配になる。
添付写真では乳歯が何本か残っている、その下に歯胚がなければ先天欠如と言うことになる。
既に乳歯が脱落しているところもあるように見えた。その部分の永久歯がが先天的になかったことの証明は難しい。
文中に幼少期から歯並びが気になっていたようだが、6歯以上先天欠如が保険適用になったのは確か平成24年からだったと思う。
35歳の方の幼少期には保険適用はない。今だから保険治療の恩恵を受けられると言うことになる。
保険でできる矯正治療が増えてきている中、担当しようとする矯正歯科医は増えていないような気がする。
歯科医院の経営が厳しい中、若い矯正歯科医は保険をさけているときく。
保険での矯正はこれからどのように展開していくのだろうか。