今日の矯正相談は14歳男子、左上犬歯の埋伏だった。
近隣歯科医院からの紹介ですでに市立病院でCT撮影も行われ、濾胞性歯嚢胞があることも分かっている。
14歳なのに上下顎左右側の第2乳臼歯が残っているので当クリニックでもパノラマX線写真を撮影してみた。
撮影結果は乳歯の下には全部永久歯は交換直前で特に問題なかった。
問題の左上犬歯だが、確かに近心傾斜埋伏している、
しかし、その隣の側切歯の歯根吸収は起きていないような画像に見える。
CT像では口蓋側にあるらしい。
この程度の埋伏で側切歯の歯根吸収もなく、犬歯の出るスペースもあるとなれば、特別萌出誘導が難しくは感じない。
患者さんのお母さんもよく調べてきているため、説明も理解してもらいやすかった。
今春から埋伏歯の矯正治療が健康保険適用になったが、3本でなければダメと言うことも知っておられた。
埋伏歯は大抵、1本、せいぜい2本だからほとんど健康保険が適用される症例はないだろう。
だから自費での説明を行った。
埋伏歯以外は比較的整っているが、埋伏歯を出すのは意外に期間がかかることがわかっている。
当クリニックは料金を期間に反映させているためそれなりの料金になるだろう。
矯正治療の保険適用には色々な考えがあることも承知している。
しかし埋伏歯を保険適用にしたのなら使えない3本より1本からできるようにしたらと考えてしまう。