朝、診療所に行くと、玄関横の駐車場に1台の車が止まっていた。
中に人が乗っていたので会釈だけして診療所の通用口から入り、予約簿を見たが該者はなさそうだった。
白衣に着替えて受付に出てみると、なにやら外国の人と話しているようだった。
またフィリピンの人かと思ったらそうではなかった。
当クリニックで治療中のボリビアの人の紹介だという。
患者さんは隣町の中学3年生でその両親がついてきていた。
予約はなかったが、午前がそれ程混んでいなかったので少し待っていただいて矯正相談を行った。
症状は過蓋咬合上顎前歯の舌則傾斜、叢生、おそらく診断はAngle Ⅱ級2類と言うところだろう、
通常の矯正治療の概略を説明するのだが、けっこう日本語がわかり助かった。
しかし、説明中に、ご両親と娘(患者さん)の間ではポルトガル語がいきかう。
フィリピンに続きブラジルとはずいぶん国際的になってきたものだ。
日本語が通じれば、特に問題はないが、歯並びに関する感覚が日本人とちょっと違うようだ。
言葉の行き違いでトラブルのないように治療していきたい。