30代女性が顎変形症の疑いで来院した。
その患者さんは隣町の一般歯科診療所の矯正担当の先生の診断を受けている。
叢生がかなり強い開咬のケースだった。
検査の結果、矯正のみの案と手術の案の治療方法が書かれ書類を持って来院された。
私が診ると確かにその通りだが、手術しなくても良いのではないかという考えが浮かんだ。
患者さんは4人の子供がいるので負担を軽くしたいという。
軽くしたいのは通院や身体への負担ですか経済的負担ですかと訪ねるとどちらもとの答えが返る。
これはなかなか両立はしない、健康保険が適用になる手術併用は経済的負担は軽くなるが、身体への負担は大きい。
手術がなければ自費で経済的負担は増すが、近所の矯正歯科医院で治療が可能となる。
最近通院している歯科医院から、私が以前よく手術をお願いした、横浜労災病院の亀井先生のお名前が出てきた。
もし外科併用がご希望ならそちらでの相談が必要になると説明した。
いろいろ悩んでいたようだがを結局、亀井先生への診療情報提供書を書いてお渡しした。
横浜労災病院で手術をするのならば術前、術後の矯正を私が行うのだろう。
外科併用を決定されるのであれば、その方向で治療するのだが、近所で矯正のみで行う方が良いのではないだろうか。