毎日の診療で気付いたこと

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ブラックトライアングル

午前の初診相談は41歳女性、下顎前歯に叢生と切端咬合だった。

さらに左上2が口蓋側転位で小さい頃抜歯されている。

口腔内はきれいな状態だが、やや臨床歯冠が長く見られた。

矯正についてはよく調べられて知識は多くあるようだった。

一通りの説明をしたあとに大人の場合にはかならずブラックトライアングルが起こる可能性について話す。

それについては知らなかったようで、困ったような反応だった。

しかし、黙って始めて治療が終わってからそれについて改善を求められても根本的な治療はない。

歯の接触点を削って寄せる、歯冠歯頸部をを膨らませたものを貼る、歯肉のケアを行うなど言われている。

だからといってこのことを説明せずに治療を始めるわけにはいかない。

やはり現在の治療結果としてそれはやむを得ないとされている。

また永久歯交換まもない患者さんを治療するときには、あまり起こりにくいので、このことについては話していない。

近頃、大人の矯正相談は多くなっている、その時に、できない、やらない、とは言わないがやはり子供と同じ条件ではできない。

大人は矯正治療に対して理解があり協力が得やすいが、身体の反応は子供の方が良い。

そのことを心得て大人は矯正治療を受けてほしいと思っている。

矯正相談

 

 

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