午後の初診は高校1年生と3年生の兄弟でどちらも多数歯の先天欠如があった。
まず兄の方から口腔内写真を撮影したが、上顎両側側切歯と左上犬歯が欠損のように見えた。
続いて弟の写真を撮ったがその場では数えられないほど多数の欠損があるように見えた。
いずれもレントゲン写真を撮らないことには正確なことは言えない。
でも、先天欠如の歯の数により健康保険が適用になるかならないかが別れる。
だから、その基準の六歯以上かそうでないかは重要なこととなる。
まだレントゲン写真を撮る前だったが、兄の方は六歯にはだいぶ及ばないし、弟は10歯以上は確実にないことはわかる。
そこについては迷わずにすんで良かった。
その結果、料金は保険治療の説明と自費の説明の2本立てとなった。
加えて兄は高校3年生で半年程度で卒業となる。
通常、その様な患者さんには進路が決定してから検査しましょうと言う。
それでも母親は二人ともすぐに治療を開始すると決めて次回に検査となった。
検査できっと欠損部位、数がはっきりしてくる。
経験のない多数歯の欠損なのでどのような治療方針をたてるのか難しい。
今までの知識を生かして未知の分野に挑むという気持ちだ。