今日の新患相談は14歳の女子中学生だった。
口腔内写真を撮っている時から、「矯正治療の経験は?」と思った。
聞く前に患者さんの母親から一般歯科で矯正治療をしているときに担当の先生が亡くなったことの説明を受けた。
その先生とはお付合いもあった。亡くなったことに驚いたのもだいぶ前だったなと思った。
それで矯正治療が中断になってしまったそうだ。
1年ほど前には矯正専門医で検査まで行ったが診断にまではいかなかったという。
患者さんはやや下顎前突の顔つきをしている。
最初の矯正で上下顎歯列を拡大して被蓋はつけてあるものの上顎に叢生、左側切歯のクロスバイトがある。
今回の相談で最初に説明したことが非抜歯と口元のことにした。
これはその後に話す抜歯の伏線のつもりだった。
この患者さんが絶対の非抜歯ではできないとは言わないが、非抜歯結果で口元が出ることは言っておかなければならない。
今まで、そのようなことは聞いたことはなかったそうだ。
なんで今このようなことを説明するかというと、明日診断する21才男性が、矯正治療後の結果を相談にきているからだ。
歯列咬合は実に良好なのに!。
しかし口唇閉鎖、口元の突出を主訴に来院、悩んだが、抜歯ケースとして開始を決定している。
そんな例を説明して、抜歯も考慮しなければならないことを強調しておいた。