午前、21才の女性の初診相談があった。
受付でちょっと口元を見たとき、上顎右側中切歯が出ている叢生症例かなと思った。
そう感じたのは、そこだけが目立ち顔貌は特に違和感がなかったからだ。
そして話し方も特におかしくはなかった。
いつものように口腔内写真を撮るため、「咬んでください」と言って咬んだ状態に驚いた。
顔貌からは想像できないほどのひどい開咬だった。
小臼歯より前で全く咬めないだろう。
主訴も咬めないという機能的なことを言っていた。
このケースだが、なぜかすぐに外科併用の話からは始めなかった。
通常の抜歯ケースとしての説明をした。でも外科併用の説明もしないわけにはいかない。
相談者は外科併用のことはよく知らなかったようだ。
今日は説明のみで、外科についても考えてもらうことにした。
ただ、都合の良いことに最近、連携医療機関で手術をしてもらっている静岡医療センターのすぐ近所に住んでいるという。
さらに顎関節症の相談に行ったこともあると言っていた
それならば外科併用を考えたとき、相談に行きやすい。
今後、検査の後、患者さんの意向と考え併せて治療計画を立てたい。