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混合歯列期の治療の終了

子供の頃からの矯正治療は混合歯列期(Ⅰ期)と永久歯列期(Ⅱ期)い分けて行われることが多い。

開業からしばらくは二つの期間を合せて料金を一括でいただき、最後まで診た。

このやり方はその当時は一般的だった。開業前に勤務していた大学病院でもそうだった。

現在ははっきりⅡ期に分けて、2期とも治療の進行期間に合せて合わせての分割にしている。

今日来院した患者さんは8才で来院した男子だった。

口腔内は混合歯列、症状は反対咬合だった。

成長が心配な反対咬合だったが、この時期での被蓋改善はしておいた方が良いと考えた。

リンガルアーチで被蓋改善してその後上顎のみにブラケットを付けて半年あまりで症状は改善した。

そこで施術料は止めて観察に入った。ブラッシングや乳歯抜歯などで今日に至った。

11才になっている今日は全部永久歯に代わっていた。

現状は右上犬歯がやや出ているが前歯部被蓋は正常で安定して咬んでいた。

しかし、男の子の成長はこれからだ。じりじりと反対のかみ合わせになっていくかもしれない。

次の治療は高校入学後の成長に目処がついた頃と説明した。

それまで、年に1度くらい観察するか、この時期の治療は終了するか考えてもらった。

結局、この時期の治療は終了とした。

先日は上顎前突の治療をやはり永久歯列となり、ある程度改善していたので仕上げは希望されなく終了したことを思い出した。

このように混合歯列期の治療の終了を永久歯列になったときの患者さんの希望により決めている。

治療の続きや観察をしてみたい気持ちもあるがあくまで患者さんの意向に従う。

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