矯正治療が健康保険導入されて40年余。
当初、唇顎口蓋裂だけだった疾病は現在53を数える。
その疾病を全部を知っていなければいけないのかもしれない。
しかし聞き慣れない疾患が多く、必要なときに記されて表を見ることになる。
今日の矯正相談は成長ホルモン分泌不全低身長症という診断名を言われた。
まず、それが53の中に入っているかの確認から始まる。
44番目にあった。これでその疾患に起因する不正咬合なら保険での矯正の対象となる。
その診断を医師にしていただかなければならない。
それは病院ですでに4歳の時から診断、治療がなされているという。
そして、その疾患に起因するという点だが、口蓋裂ならはっきり原因と言えるよう思われるが、
他の全身的疾患はそのことにより不正咬合は起っているのかはっきりとはいいきれない。
現実にはその疾患の診断がついていて不正咬合があれば保険適用と考えている。
今日のケースの咬合は正中翼状捻転、正中離開、左中切歯のクロスバイトだった。
診断名がなければ、よくある混合歯列期の不正咬合だ。
それが健康保険でできることはよかったことかもしれない。