混合歯列期の反対咬合を第1期治療として改善し、その後経過観察している11歳の女子が来院した。
前回は半年前の観察だった。その時にはまだ下顎第2大臼歯(12歳臼歯)はまだ生えていなかったと思う。
今日、探針で調べてみると両側ともう蝕だった。右側はまだ歯肉がかぶっていて完全に萌出しているわけではない。
それでは、そのような状況は通常、口腔内が不潔であったり、家庭環境、特に食生活を疑う。
しかし、この患者はそんなことはない。口腔内は清潔だし、定期的にフッ素塗布も行われている。
後は歯の性質だろうか。確かに持って生れた丈夫さというものは下に限らずある。
しかたがない。そういうものを持ち合わせていなければ、より一層しっかりとした管理と早期治療をしなければならないと思う。