毎日の診療で気付いたこと

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親知らずがはえてきた

今日は保定中の17歳女子の患者が親知らずがはえてきたと相談に来た。

診ると左下の第2大臼歯の後ろに少し歯冠らしきものがみえる。相談にお答えするにはパノラマレントゲン写真をみて説明するのが一番良い。

幸い矯正歯科では定期的にレントゲン写真を取っているので、その経年的変化を説明する資料としては最もふさわしい。

07年の初診、08年のマルチブラケット治療開始1年、09年マルチブラケット撤去時、そして今日、の4枚を比較することができる。

左右の親知らずが同じような変化であったが、07年では特に問題なく歯冠だけが骨内で形成されている、08年では少し近心傾斜いているが、普通にはえる可能性もまだあるようにみえる。

しかし09年の写真で明らかに近心に傾斜し始めていて、今日の写真では水平に近い状態になっていた。

そしてその影響で少し第2大臼歯が遠心に傾いていた、下顎前歯はリテーナーを使っているので叢生にはなってきていない。

親知らずの矯正治療後の影響について先日の湘南矯正歯科研究会で発表した先生がいたが、まだ分からなのが実情だ。

その先生も分からないのに積極的にに貸せる必要はないとの意見だったが私も同感だ。そのように説明しておいた。

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