マルチブラケットによる治療が終わると、保定装置を入れることになる。
当院では二十数年前より、ほとんどのケースにクリアリテーナーを適用している。
きっかけは技工士が退職して、当時の主流だっで技工に手間のかかるプレートタイプのリテーナーをどうしようかと考えていた。
そこへ矯正の材料が訪ねてきて、ツルフォームという熱可塑性のプレートを熱して吸引成型する機械を売り込んだ。
それで作るクリアリテーナーは、特別な技術もいらず作れて、安くて、見た目の良いものであった。
しばらく使っているうちに、リテーナーの使用が悪く、捻転が出てきたり、スペースが出てきたりするケースが現れた。
そのケースに作業模型のその部分の歯を切りぬき正しい位置に修正してクリアリテーナーを作り使用していく方法を思いつき、効果を上げ、便利に使用していた。
そのずっと後に、そのやり方に類似のシステムがクリアライナーなんて名称でという販売されているようだ。
今日は2人そのような処置をしたので書いてみた。