今日の午前中、時間に余裕があったので、先週から頼まれていた論文の査読を仕上げた。
査読の依頼は日本臨床矯正歯科医会雑誌からだ。前期まで私が編集理事を務めていたところだ。
編集理事を務めていたころは論文投稿を促し、査読を依頼し、返ってきたきびしい査読をやんわりと投稿者に修正依頼して、何とか雑誌を作り上げげるのが仕事であった。なかなか、大変な仕事で、つらい思い出であった。
だからこそ、今回の査読依頼は快く引き受け、査読も丁寧に、しかも編集委員や投稿者は困らないように配慮した。
査読は投稿者も査読者も分からない状態でないといけないので、論文の内容はここに書けないが、興味深い臨床的な論文だった。
またその雑誌には、私も過去に3編ばかり投稿している。
今回の論文には10編ばかりの参考文献が載っていたので、まずそれを読んでから査読した。
参考文献を集めるにはインターネットも発達しているが、まだ大学歯学部の図書館がよい。以前は鶴見大学に研究員の席があったが、教授の退職とともにその席も終わってしまった。
だから今回は先輩の静岡の府川先生にお願いして、診療を手伝ってくれている大学の医局員に文献を集めてもらった。
他人の論文を真剣に査読することは自分の勉強になる。刺激を受けて、また論文を投稿する意欲がわいてくる。