近隣に新規歯科医院の開業を知るとお祝いの手紙を出している。
お祝いはもちろんだが矯正専門医は一般歯科から患者さんを紹介していただくための挨拶でもある。
今日は近くで新規開業された先生が挨拶に来てくださった。
好青年で患者さんや地域の歯科医療について熱く語っていた。
コロナ禍の開業で大変だったろうが、順調にいっているようで喜ばしい。
話していると40年前の自分の開業時を思い出した。
その当時は歯科医が増え始めた開業の場所を距離規制などと言って歯科医師会が仕切っていた。
私は矯正専門なので一般歯科医院との距離は関係ないと思っていた。
だが、矯正専門なんて距離規制を逃れるためだろうなどといわれ、2年ほど歯科医師会に入れてもらえなかった。
県東部では初めての専門開業で信じてもらえなくてもしかたがなかったのだが歯科医師会に呼ばれて詰問されたりもした。
そんなことが、ずっと昔のようにも、つい昨日のようにも思われたりもする、年月日はとても速く流れるものだ。
挨拶にいらした先生とは矯正歯科の勉強や患者さんの紹介などについても話した。
その中でも開業歯科医としての強い責任感が感じられた。
このような若い歯科医にこれからの地域歯科医療を託したいと感じた。
もちろん、これから若い先生方に託していくのだが、今しばらく、この地域で矯正専門として頑張っていきたい。