夏休みには1日5人くらいの矯正相談を受けることがあるがこんな時期では珍しい。
最初は40代女性で口腔外科から埋伏犬歯の牽引が可能かどうかの依頼だった。
その犬歯の部分には乳歯が存在していて抜けたようだ。
矯正で牽引できなければ、その部にブリッジかインプラントを考えているようだ。
牽引はできそうに見えたが、その部分に仮歯を入れてしばらく観察したらと提案した。
その埋伏歯の決着をそんなに急がなくても良いのかなと考えてしまう方だ。
二人目は小、中学校にかけて一般歯科で矯正をして20代になり結果に不満で相談に来た。
非抜歯で並べたようだが、軽度な叢生が出てきたり、口元が出ていたりする。
希望に応えるなら抜歯ケースとなるだろう。
三人目は県立こども病院からの紹介、まだ年齢が低いための1年毎の観察とした。
四人目、五人目は兄、妹でどちらも永久歯列までにあと少し乳歯が残っている。
どちらも上顎前突で口元の突出や口唇閉鎖に問題がある。
その患者さんはすでに矯正専門医に相談して非抜歯できると言われているようだ。
初診の相談で抜歯、非抜歯を決めることではないが、私は抜歯の説明もしておいた。
そのほかにも顎変形症の外科手術からの戻りと術前矯正のマルチ装着が重なったりした。
加えて電話が頻繁になり、慌ただしい一日だった。