女子中学生の相談があった。連れてきたお母さんが渡欧クリニックで治療したという。
検索して古いカルテを取り出してみた。1992年ころの治療だった。
そうするとおよそ30年前と言うことになる。もう昭和ではなく平成になっている時期だ。
今までは昭和時代に治療した方の子どもが多かったと思う。
いよいよ平成に入ってから治療した両親が子供を連れてくる時代になったか。
親が治療を受けているので、マルチブラケットの説明も抜歯の説明も理解してもらいやすい。
でも、そのあたりでは治療が進化していないように思う。
だが検査の説明で印象採得の話が出ると、よほど苦しかったのか、思い出して子供に伝えていた。
そこで、今はあの気持ち悪い印象採得はせず口腔内スキャンをするというと驚いていた。
たぶんリンガルアーチもクリアリテーナーも口腔内スキャンと3Dプリンタで作る。
だから最後までアルジネート印象はしなくてすむだろう。
マウスピース矯正が主流にでもなれば、だいぶ矯正臨床も変わってくるだろう。