昨晩、地元の一般歯科の先生から電話で質問を受けた。「27歳の顎関節症の患者の矯正治療はどんなものか」とのことだった。私は矯正治療の結果、顎関節の症状が改善した例は多く経験している。しかし絶対治るとか、そのためだけを治療の目的にすることにはどんなものかと」と返事をした。むしろ治療途中に顎関節の症状が悪化することは考えられる、それをうまく避けながら治療を終了することではないかと説明した。今日は動的矯正が終えて保定中の患者が軽度の顎関節の症状があり来院した。その患者は当院でスプリントで治療しているが、その程度では治らない患者は、MRIでの診断や治療経験の豊富な横浜方面の病院を紹介する。若い人に多く、矯正歯科とも連携を取りたいので、当地に的確な診断、治療ができる病院が望まれる。