矯正治療の健康保険導入のきっかけになったのは唇顎口蓋裂による不正咬合。
それから、次々と先天異常に関係する不正咬合が保険導入されてきた。
現在60近く、聞いたことのない症候群もあ、その都度調べている。
今回、第一歳二鰓弓症候群、今はゴールデンハー症候群に含まれているようだ。
そんな患者さんが矯正相談に来院した。
まだ永久歯への交換が僅かで咬合は深いが現在、特別特別な治療を必要とするとは思わなかった。
そのためもう少し生え替わりが進み、大きくなったらまた診せていただくこととした。
当クリニックでの保険治療は顎変形症の方が多く、口蓋裂などの先天異常は多くない。
その方々が診断を受けているのは順天堂大静岡病院(伊豆の国市)が多いようだ。
そこには歯科がないので連携しにくいかもしれない。
子ども病院とは歯科と形成外科ともに連携が取れる。
今後、どの程度その種の不正咬合に対応するのかわからないが、連携が必要になるかもしれない。
その様な医療に若い矯正歯科医が保険の治療に関わってくれることを願っている。