夏休みは明けで、新患の矯正相談が4人もあるのはめずらしい。
4人ノ内3人は小学生だったので、夏休み中に来れば良いのにと思った。
最後の相談は混合歯列期の後期、中程度の叢生が主訴だった。
口腔内写真を撮っていると口が小さい。そして口唇閉鎖がとても困難な様子だった。
これを見て混合歯列期後期だが永久歯列の話をした方が役立つとみた。
そして、そこで抜歯の話を中心として説明した。
説明し終えた後に近隣の矯正専門医でも相談していることがわかった。
そこでは私が初めからしなかったこの時期での拡大の説明があったそうだ。
そして、この時期に拡大しても永久歯での抜歯の可能性も聞いていたそうだ。
その通りで間違いはない。しかし拡大してしまうと永久歯でそのまま仕上げてしまいがちだ。
抜歯したくないのは患者さん保護者とともに矯正歯科医も考えている。
抜歯とほぼ決めて混合歯列期は観察のみのケースもよくある。
混合歯列期で抜歯、非抜歯を見極めるのは難しい。
それでも抜歯だろうとして混合歯列期の負担をなくす意味はあるように思う。