午前に初診相談があった。一目にて顎変形症だとわかる。
反対咬合だが前歯部は骨格のバランスの悪さ歯の傾きで代償して極端な反対咬合には見えない。
しかし臼歯部咬合関係をみると明らかにⅢ級で正中のずれもあるので外科併用矯正も考えられる。
まず今までに相談したことがあるかを尋ねる。
すでに診断を受けて治療方針も決まっていたようだ。
しかし、抜歯しての治療が心配なのか当クリニックに相談に来たという。
具体的に抜歯、非抜歯、抜くならどの歯を決めるのは検査後診断である。
今は決めれれないが、外科併用で抜歯はあるかの質問には当然「ある」と答えた。
他の問題として矯正治療だけでやるのなら下顎に少しあるスペースは有効に使える。
しかし、術前矯正ではそのスペースの閉鎖が下顎前歯の舌側傾斜となる。
術前矯正で被蓋改善してしまう可能性もある。
だから上顎を抜いて前歯の舌側傾斜を図るのだろうがそれには十分な説明して理解していただく必要がある。
まずは静岡医療センターの口腔外科でも顎変形症としてやっていくか確認する診療情報提供書を書いた。
当クリニックで治療することになったら抜歯はどうしようかと考えている。