近年、大学に高齢者歯科講座ができていることから、都会では高齢者矯正などと言って、年齢の高い患者の治療を行っている話を聞いていた。
しかし当院では30代くらいまでの成人矯正はあっても高齢者矯正はないと思っていた。
それが今日の新患は64歳女性でその部類に属すると考えられる。
相談内容は下顎前歯部の叢生だが、その年齢にありがちな補綴物がいっぱい。欠損歯もある。
一見、歯周病はあまり会進行していないように見えるが、すぐに矯正歯科医が担当できる状態ではない。
口の中は、今までに、いくつかの歯科医院で一歯単位の治療を受けているようであった。
もし矯正も考えるならば、口腔内を総合的に見て治療計画を立ててくれる歯科医に診てもらいましょう。
そして連携して矯正歯科医がお手伝いできることはやりましょう。などと説明した。
おそらく相談だけで終わるだろうが、これからそういう相談も増えてくるのかもしれない。