今日の矯正相談は3人あったがいずれも通常の相談とは言えなかった。
新患はそれぞれのの悩みがあり同じではないとはわかっているが。
一人目は20代女性で反対咬合と犬歯の低位唇側転位。
特に難しくはないが、すでに2軒の矯正歯科に相談済み。
希望はインビザラインではなく舌側矯正だった。
いずれも当クリニックでは行っていない。
2件目は口腔内写真を撮っただけで非抜歯矯正が行われたことがわかる。
聞いてみるとインビザラインで行ったそうだ。
主訴に口元が出ていると言ったにもかかわらず非抜歯で行ったという。
結局、歯列咬合はほぼ良好となっているが、口元も改善はみられなかった。
抜歯ケースの説明をしたが、通院距離の関係で当クリニックへの通院を勧めなかった。
3件目は30代女性、典型的な上顎右側犬歯の低位唇側転位。
その犬歯の入る隙間はまったくない、と言うことは抜歯してもほとんど違和感はない。
他には下顎前歯が叢生も気になっているようだ。
永久歯がはえたてなら通常の小臼歯抜歯の説明をすると思う。
しかしこのケースでやれば時間はかかるし歯肉退縮はけっこうあるでろう。
また低位唇側転位の犬歯は歯根が露出する可能性もある。
そんなわけで矯正歯科医としては言えない、その1本の犬歯の抜歯もほのめかした。
3ケースとも普通の相談ではとはいえなかった。