混合歯列期の女の子が矯正相談に来院した。
まず口腔内写真を撮る。マスクを外しただけでこれは!と思う。
正中は下顎が右側偏倚位していて、右側臼歯部はクロスバイトだった。
中切歯は右側が反対咬合で、左側は正常被蓋だった。
口蓋が狭く深い、上顎前歯部の叢生も厳しい。
こんなときには、3段階で説明する。
混合歯列期、永久歯列期、成長終了時に分けて説明する。
混合歯列期で上顎の拡大や部分的な歯の排列を試みる。
永久歯列は成長残りを予測し抜歯ケースとしてできるか見極める。
成長終了時には顎変形症として手術を伴う矯正を行う。
治療には負担かかってくる。通院、装置への協力、料金。
これらをどの様に選択したら、負担が少なく良い結果が出るのか。
難しい問題だが術者の選択だけでなく患者さんの要望もある。
好ましいとも言えないが料金的には顎変形症治療開始まで待つ選択だってある。
一通り説明したがどんな方法を選ぶか、どれになっても難しくやりがいがありそうだ。