マルチブラケット装置の終盤ではだんだん仕上がってきて保定に入っていく。
その過程はいろいろあるが2年が近づきまだ終了の目安となる項目が達成できていない。
大人が多くなってきてそんなことはよくあり2年が過ぎることもある。
今日は男子中学生のマルチブラケットの治療を診た。
抜歯ケースで1年4カ月、まだ終わるとは考えていなかった。
ところが、診ると終了の目安となる、正中一致、臼歯咬合関係1級、
適切なオーバーバイト、オーバージェットなどを満たしている。
そうなると装置を撤去するわけだが、今はその前にフィックスドリテーナーをつける。
通常は、最後のワイヤー調整やゴムの使用を指示して次回フィックスとなる。
今日は予定外にフィックドリテーナーを付けることになった。
患者さんにそれを伝えたら、少しうれしそうな表情になってように見えた。
こんなに早く達成できたのはやはり適切な年齢と叢生がひどかったことだろう。
最近多い大人の上下顎前突はそうはいかない。
やはり矯正が適しているのは10代前半くらいがいいのではないだろうか。
「歯は年齢かかわらず移動できて矯正治療はいつでもできる」はその通りだとも思うが、
それを強調せずに適切な年齢に治療を受けようと勧めてほしい。
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