
マルチブラケット装着はまだまだダイレクトボンディングで行うことが多い。
でも数カ月前からインダイレクトボンディングも行っている。
これは、診断用模型を作業模型に使おうという従来では非常識な考えから始まる。
口腔内スキャナーからソフトを経由して3Dプリンタから出来上がるプラスチック模型だ。
診断は従来と同じように模型(石膏より軽くて壊れにくい)を見せて行う。
石膏なら大切に長期間保管しておく。でも3Dプリンタからできた模型は保管の必要は無い。
デジタルのデータが残っているので必要ならすぐ再現出来る。
だから作業模型使ってしまったもかまわないということになる。
当クリニックではその模型を使ってリンガルアーチ、プレレート、クリアリテーナーなど作る。
それに加えて、インダイレクトボンディングに最近は使っている。
以前石膏の作業模型でインダイレクトを行うために印象採得しなければならなかった。
診断用模型を使うなどとんでもないことだった。
今日は上下顎にインダイレクトボンディングを行った。
結果は全部接着できてワイヤー装着時にも脱落はなかった。
さらにこのやり方を発展させて定着させていきたい。