今日の新患は10歳女子で上顎の歯列はかなり厳しい叢生だが、下顎歯列はきれいに並んでいた。
口元も特に出ていないし、口唇閉鎖も困難ではなさそうだった。
父親の質問は上顎だけの装置で治らないかと言うことだった。私の回答は、「難しいでしょう」だった。咬み合わせを作り上げるのに、どうしても下顎に装置が付いていないと治療がうまくいかないことが多い。
私のところに来る前に他の矯正歯科医院で初診相談を行っているということだった。そこでは抜歯の話は出ずに抜かずにできるとのことだった。
私は、抜歯のことも含めて説明はしておいたが、他の歯科医院でできるというのなら、なんとか非抜歯で治療したいものだ。
ほかに、父親が言うには、当院の料金が安いとのことだった。自費の料金だから個々の診療所で決めそれを提示して理解してもらえればいくらでも良いわけだ。
その決定には経費などの他に自分の資格や実力を表現する要素もあるのかもしれない。
しかし、「安かろう、悪かろう」の評価は受けたくないが、一般に高いと言われている矯正料金をなんとかリーズナブルな料金にならないものかと料金を考えている。