毎日の診療で気付いたこと
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顎変形症の術前矯正最後の処置は外科用フック付けだ。
手術中に上下顎を結紮したり、ゴムかけに使う。
上下顎の歯についているブラケット間のほとんどにつける。
以前はブラスワイヤーをろう着していた。
しかし手間と技術が必要なため。近頃はクリッパブルフックを使っている。
使い始めた頃はフックをワイヤーにクリンプしただけだった。
それだけでは脱落したり、動いたりしてしまうのでスポットウェルドしていた。
今日もそんな調子でクリンプした後、スポットウェルドしていた。
接触が悪いとウェルド時に火花が飛ぶことがある。でもあまり気にしていなかった。
今日は、火花とともにワイヤーが折れてしまった。
そんなこと今までに経験がなかった。驚きの声を出してしまった。
あせっても仕方がないので再度ワイヤを曲げなおしフックをつけなおした。
ワイヤーとクリパブルフック11個を無駄にしてしまったが何とか手術に送り出せてよかった