毎日の診療で気付いたこと

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舌対応のクロージングループ

抜歯ケースのマルチブラケット治療では抜歯空隙の閉鎖が必要となる。

抜歯空隙はレベリングで少しずつ少なくなっていくケースが多い。

しかし、いつまでも閉鎖しないでむしろ広がっているのではないと思うこともある。

通常、クロージンワイヤーのループをアクチベートしてその戻りの力で閉鎖する。

そのループの向きは咬合平面に直角に曲げ、歯頸側に向ける。

それを作用させても閉鎖していかない抜歯スペースがある。

そんときには舌を疑う。嚥下時などに舌がそのスペースに入り込むのではないか。

その力で閉鎖しないのではないか、そんなことをだいぶ前に考えた。

その対応として通常のループを直角に内側に曲げた。

そうすると舌が入り込むのを邪魔して容易に閉鎖する。そんなループを時々曲げている。

いつもは.016X.022で曲げるのだが、今日は.016X.016のホワイトワイヤーでそれを曲げた。

高いワイヤーなんで折れないかと心配したが何とかセットすることができた。

来月、閉鎖し始めているとことを期待している。

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