毎日の診療で気付いたこと
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口の中での処置で特にのどの近くを行うと嘔吐反射がおこる。
誰にでも起こる反応だが、強い人がときどきいる。
そういう私も強い方だが、そんな人は歯科処置がしにくいことがある。
代表的なのがアルジネート印象採得、特に上顎を採る時。
患者さんを苦しめるのはつらいが良い形を採らないと良い治療ができない。
幸い当クリニックでは5年ほど前から口腔内スキャナーを使っている。
それによりこの嘔吐反射はほとんど見なくなった。
またバキュームで口腔内の水や唾液を吸い出す時も操作によっては起こる。
これはアシスタントの手技によるのでうまくなってもらうしかない。
きょうは異常に嘔吐反射が強い患者さんがいて困った。
ちょっと前歯部にスプレーしただけで嘔吐反射、バキュームの音を聞いただけで嘔吐反射。
これではとても処置できない。前回はそうでもなかったので体調とか気分の問題もあるのだろうか。
だから今日はほどほどの処置で終わることとなった。