毎日の診療で気付いたこと

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下顎7と8の骨内での動き

昨年、12歳の永久歯列になったばかりの男・女を診断した。

どちらも下顎の7が近心傾斜して8は近づいている。

心配は7の上に8がのしかかりほぼ2段になって出てこらえなくなってしまう。

こんな症例を何度か経験している。

この時期に8を抜いておけば7は正常に萌出するか、簡単に誘導できる。

でもそう簡単にはいかなかった。

口腔外科へ依頼したもののその年齢では保険でできないとか

大変な手術になるなどといわれ断念せざるを得なかった。

その1年後、男子は当方の心配が外れ、近心傾斜しているもののほぼ正常に出てきた。

もう一人の女子が今日来院してくれた。

7の歯冠がうっすらと粘膜下にうつる。正常な萌出かとちょっと期待した。

パノラマX線写真を撮ると昨年より近心傾斜している。

うつって見えたのは遠心の隅角部だった。

それでもまだ8の位置は7にのしかかっているようには見えない。

これなら8を抜歯しなくても7を起こせるかと思えた。

でも開窓手術も嫌がっていたから粘膜を破ってくるのをまつことにした。

治療について

 

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