現在姉13歳、妹11歳の姉妹が今日来院された。
姉は7歳の時からけっこう厳しい上顎前突の治療をプレートで長期の渡り行ってきた。
そして、永久歯列となり、マルチブラケットによる治療を始めた。プレートで治療を行ってきたので咬合(模型)では上顎前突ではないが、口元の突出、口唇閉鎖は良好とはいえない。
そこで治療開始5カ月で抜歯の相談をして了解を得て治療方針をかえた。
さらに治療を続けて今日の治療で、ブラケットとと撤去できる日が近い程度までの改善を予測した。
妹は姉ほどの上顎前突ではないとご家族は思われていたようだが、私は似ていると思っていた。やはりプレートによる治療を開始してだいぶ良くなった来ていた。
しかし、この世代、協力が悪くなることもある。先月プレートが合わず使っていない様子だった。
そこで、どのようにするか相談となった。すでに永久歯列になっているため、マルチフブラケットによる治療も考えていた。
このような兄弟(姉妹)の場合上の子の治療方針で抜歯を決める時には色々とその利点や心配な点を説明して理解を求める。
だが、その良い結果を出したあとの下の子の時は、ほとんど説明はいらない。
今回もそのようになるのかと思っていたら、マルチブラケットは希望されず、気持ちを入れ替えてプレートをしっかり継続して終わっていく治療方針となった。
それが、ご希望であれば、もちろんできる範囲でゴールをめざす。同じパターンにこだわらず希望に沿って対応をしていこうと思っている。