昨日は静岡市の県歯科医師会館での講演を聴きに行った。
講演内容は午前2時間「放射線診断」と、午後2時間「放射線防護」を中心とした講演だった。
講師は鶴見大学の歯学部長、放射線学講座の教授の小林馨先生だった。小林先生は私が鶴見大学で助手として勤めていた時、私が矯正の実習を担当していた班にいた学生だった。だから非常に親しみ深く聴けた。
午前はパンラマX線写真像から悪性とそうではないものとの鑑別を試験形式で行った。
私は専門分野外だったので、かなり間違った答えを出してしまった。
その後、聴きたかった顎関節の画像診断だが、興味深い内容は聴くことができなかった。
午後の放射線防護は福島の原子力発電所の事故後、関心を高めている放射線被曝についての講演を聴いた。
最近は毎日ニュースなどで聞く、シーベルトの単位を説明して、どの程度の大きさだと障害が起こるか説明してくれた。
その中で最も興味深かったのが、妊娠、胎児への放射線の影響だった。
近頃、矯正治療のの対象年齢が子供ばかりではなくなっているので、その辺のことが気になっていた。
そしたら講演では歯科で使われているX線では「全然影響ない」とのことだった。誤解を招く「ほぼ問題ない」などというとと少しは影響があるのかなと誤解されるので使わないようにとのことだった。
そこで私は保健所の指導でX線室に貼ってある「妊娠中または疑いがある・・・・」の言葉は無用かと質問したところ、「全く影響ないので安心して検査を受けてください」と書いても良いくらいだとの説明だった。
保健所からの指導の紙をはがすつもりもないし無用な放射線を浴びせるつもりもないが、安心して撮影し、そのように説明していきたい。