2024/11/20

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2012年1月31日の記事

出っ歯との認識2012/01/31

今日の初診相談は10歳女子で右側犬歯の低位唇側転位を伴う上顎前突だった。

しかし、一般歯科医院からの依頼書は右側犬歯のことだけが書かれていて、上顎前突の指摘はない。

また母親と話しても、今までに出っ歯という認識はなかったようだ。

認識がないのに、指摘するのはちょっと気になるが、その話をしなければ矯正専門医院に相談に来た意味がない。

私の所見は、オーバージェットはそれほど大きくないが、咬み合わせは非常に深く、下顎前歯は全く見えない。また口唇閉鎖もしづらいようだ。下顎が後退しているような顔貌だ。

典型的な上顎前突だと診るが、一般的には前歯の唇側傾斜が強くないと出っ歯の認識はないのかもしれない。

だから、矯正専門医にとっては、たいして問題にならない、犬歯が歯列よりはみ出ているほうが気になるのかもしれない。

でも、一般の方々の歯列、不正咬合に対しての認識があって初めて始まる仕事なので、認識を高めていくように努めたい。