現在33歳の男性患者が来院した。初診は1988年で開業3年目であった。当時8歳。混合歯列期で指しゃぶり、舌癖などの改善やプレートによる拡大を行ったが結局、永久歯列で抜歯ケースとしてマルチブラケット装置による治療を行った。
保定を開始が1995年でそれからでも15年たっている。今でもリテーナーを夜間使用して、1年に1度検診に訪れる。予後は良好である。
他にも数は少ないが開業翌年からの患者も来院している。矯正治療はいつまで責任をもって診るのか、難しいところだが、見せてくれる患者はできるだけ長く見せてもらい、来院時は矯正治療の予後観察だけでなく口腔内の検診、清掃、予防を行っている。
開業時の沼津駅南口の松田ビル、そして現在解体中の旧診療所、さらに仮診療所とついてきてくれる患者といつまでも良い関係でいたいものです。