今日の初診相談は12歯と10歳の姉妹だった。
他の歯科医院で矯正治療が必要であると説明を受けてのセカンドオピニオンのようなものだった。
姉は軽度の上顎前突、妹は右側切歯のわずかな捻転、クロスバイトで上下顎前突傾向の口元だった。
歯科医院で指摘されるまでは特にに気付きもなかったので、当院で治療の必要がないとの意見を聞きたいようにも思えた。
しかし、全く問題ないということは言えない。
だから、そんな時はいつも、「問題がないとはいえないが、治療をやるやらないは、ご家族や本人の考えに大きく関係する」と言うしかない。
矯正歯科医とすれば、少しの不正咬合でも治療を勧める方がよいのでろうが、どうもその感覚になれないので、そんな言い方になってしまう。
矯正治療は、費用、期間、装置、抜歯、協力など治療を安易に始めるには困難な要因がある。
主訴がはっきりして治療に対しての理解をしていただかなけらば、治療を始めるわけにはいかない。