4月に矯正相談にみえた小学生の患者さんが夕方、突然母親ときて、バンドがはずれてからつけてくれという。
母親がフィリピン出身のようで夏休みに帰り、装置をつけてきたようだ。
そこでは1年に1度の治療と3か月に一度の治療があると説明を受けて、1年に1度を選んだようだ。
抜歯は1本だけされていた。そのような状態で続きを受けるわけにはいかない。バンドがはずれていて、それをつければ済むと言う状態ではない。
当院で引き受けるのであれば検査、診断から行わなければならない。すでに1本抜かれているので治療方法を考えるのも難しいかもしれない。
なんでこんなことになるのだろう。日本の矯正料金が高すぎるのかな。
前にブラジル人で似たようなケースの続きをやったことがある。
しかし今回のケースはただ装置をつけてきただけなのだ、しかも4月に当院で相談しているのに・・・。
矯正治療でこの地域に貢献するためには、そういうケースにも対応しなければいけないだろうと思う。
しかし、治療を引き受ける以上、ちゃんと治療しなけらばならないので安易に引き受けられない。
結局、バンドははずれてもワイヤーが突き刺さって困っているわけでもなかったので、お引き取りいただいた。
このままブラケットをつけていても矯正治療は進まない、虫歯にはなってくるだろう。でもどうしようもない。