今日は新患相談が2件あった。
1件は12歳男子、紹介状の内容は左上第一小臼歯の90度捻転だった、しかし、母親はそれ以外に出っ歯を気にしていた。
もう1件は主訴は上顎前歯の軽度な叢生だが、上下顎前突で口唇が出ていて閉じにくい口元をしていた。
2件目は歯列のみを気にしていて、咬合や口元は何も気にしていなかったようだ。
だから、叢生のない下顎に装置をつけることや、口元の改善に抜歯が必要だとのことはスムーズに理解できない様子だった。
口元の出ていることや治療でさらに出るかもしれないことも理解したうえで、ただ捻転や叢生を改善するのであれば、とても簡単にできる。
しかし、矯正専門医がその説明もしないで、主訴だけ治すわけにもいかない。
近頃、インターネットからの知識で初診の際も多くの知識を身につけて、それをもとに相談する人も多い。
今日はその反対を経験したが、そのような方にも、わかりやすく説明することが大切だと思う。