今は矯正治療の時期は年齢にかかわらず出来るとされている。
今日は32歳女性の矯正治療を行った。
連れてきた2歳の子供が母親が離れると泣いてしまうので、母親のおなかの上に座らせて治療を行った。
昔は一般歯科ではよくこんな光景をみた。しかし私の診療室では初めてだ。
これは治療を受ける時期が昔とずいぶん変わったからだろう。
30年前に開業したときには、「娘に箪笥を余分に持たせるより矯正治療を」などと聞いたことがあった。
たぶん結婚後の女性は矯正治療とは無縁のものだったのだろう。
それが近頃は、おなかの大きな矯正患者、小さい子供をつれて治療を受けに来る母親、珍しい光景ではなくなった。
そのために待合室にキッズコーナーを用意して、DVDを流して、こどもが治療中に飽きないで待てるようにしている。
しかし、ビデオもわからないような子は今日のようになる。
きっと、これは豊かで良い時代になっている証拠なのだろう。
時代の変化を感ずる一こまだった。