午前最後は29歳女性の顎変形の診断を行った。
近頃、顎変形症の診断が形骸化してきている。顎変形症の診断で一番重要なことは手術が必要であるか否かを決定すすることだろう。
しかし、現実は初診相談や口腔外科での相談ののちに行うことが多い。
それというのは、外科手術を行って初めて健康保険が適用されるというおかしな制度にある。
だからトラブル防止や自費での清算が面倒ななめ、診断前に手術することはほぼ決定している。
だから、自費の矯正診断と違った形になってしまう。
おもに、保険の形式の基づく、資料の所見や検査結果、治療計画書の形式的な記載の説明に終始してしまう。
保険の指導書にのっとた書き方をしても、なんだかいつもの説明と違い違和感がある。
特に重要でもない形式的なことだけ書かせているように思える。
本当に説明したいところは自由に追加すればよいのだろうが、形式的なところだけで疲れてしまう。
何らかの指導がある時は形式的なところが整っているかどうかが見られるようだ。
だから、面白くもない形式は自作の受付ソフトで対応して、かなりわずらわしさから解放されてきている。