湘南矯正歯科研究会が昨日、新横浜駅のホテルアソシア12階会議室で開かれた。
今回のテーマは20年、30年経過している症例の提示がテーマだった。
私は30年経過している症例を発表した。
その症例は1994年に日本臨床矯正歯科学会雑誌に投稿した別刷りがあったため、それを
先に配布した。その別刷りは仮診療所で過ごした期間、倉庫にしまってあった。
そのため出してきた時にはとてもカビ臭いものだった。しかし日干ししてりしてなんとか臭みはとれた。
初診時9歳、現在39歳で30年経過となる。論文にするほど治りは良かったのだが、今は
多少戻りが出ている。しかし初診時はかなりの出っ歯だったので、そういう意味では全く問題ない
。すこしデコボコしてきた程度だった。それを常なるものはないという意味で方丈記から-無常-を引用してまとめた。
他の先生方の発表でも安定している症例、少し戻る症例さまざまだ。なかでも自然保定という言い方でリテーナーを使わずに安定している症例も見た。
私もそのような症例もあるが、心配だからリテーナーは長く使ってもらっている。
湘南矯正はこのように長期に渡り矯正臨床の最前線いる方々の集まりだ。しかしそろそろ引退の話も出ている。その中でののように矯正治療を終わっていくかも話題となった。