マルチブラケット装置で治療を開始する時の最初のアーチワイヤーをいれる。
最近では一番しなやかで力が弱い012のヒートアクチベートワイヤーを使っている。
それがトラブルが多い。やわらかいため咬合でゆがみエンドのチューブから抜けてしまい、歯肉にささったり頬粘膜を傷つけたりする。
先日、そうならないために抜歯部位には曲げをちゃんと入れてあるレスポンドワイヤーがチューブから抜けて傷ついた患者さんが急患で来た。
結局、その場合ステンレスワイヤーに交換することになる。
そうすればワイヤーエンドをしっかりシンチュングバックできて抜けることはない。
その他の良い点は、必要なところにループを曲げることができて、早く正確に捻転を治すことができる。
しかし、今の若い先生方はあまりワイヤーに曲げを入れていないようだ。
そうしなくてもすむような便利なブラケットや優れた特性のワイヤー、矯正法で対応しているようだ。
それも良いと思うが、今回は昔からあるステンレスワイヤーをちょっと見直す機会があった。
治療について