マルチブラケット撤去後1カ月目に保定装置のチェックと歯肉の改善、PMTCなどを行うために来院していただく。
そして、治療中の経過や治療前後の変化今後の保定観察について話す時間をとっている。
その際、必ず治療前後の口腔内写真5枚組と顔面写真3枚組を比較対照してレイアウトしたプリントを渡す。
今日説明した患者は高校を先日卒業した女子だが母親も同席した。術前は口元が突出して、口唇閉鎖はしにくくオトガイ部は緊張し、またオトガイのふくらみが見えない横顔写真だった。
しかし術後には上下口唇はEーLineの中に入り、オトガイ部の緊張もなくオトガイのふくらみも見られるようになった。
本人も、もちろん喜んでいたが、母親が比較写真をみて、その変化に感動していた。
矯正歯科医にしてみれば、歯列咬合の変化だけでなく、口元の改善を治療方針に入れるが、そこまで考えていない人たちは期待以上のものがあったようだ。