昨年、福岡市で行われた日本矯正歯科学会に専門医更新に使わせてもらった31歳女性患者が来院した。保定期間が3年ほどになるが咬合は安定している。
マルチブラケットを撤去後、クリアリテーナーを装着して経過を見ている。保定の入り、すぐにホームホワイトニングを行った。現在でもその効果は持続していて、一目見て歯が白い印象を受ける。しかし、さらに今日ホワイトニング用ジェルを購入していった。
当院で矯正の動的治療が終わった後、ホワイトニングを行う人が多くなってきた。導入初期は「流行で白くすることなんて・・・」と思い積極的でなかった。
しかし、そのことにより、口腔内への関心が高まり、常に家庭で清潔に保たれ、管理のために定期的に来院してPMTCをおこなう意味もわかっていただけた。結果、矯正後の定期管理の定着につながるであろうことが推察できる。
当院の保定装置はクリアリテーナーがほとんどであるため、それとホームホワイトニングのトレーが似ていることがホームホワイトニングの成功につながる。オフィスホワイトニング用具は用意があるがあまり使われない。