初診日が昭和57年7月24日の患者が来院した。ずっと継続して来院している。現在は半年に1度の間隔で来ている。
現在は矯正治療の予後という意味より、PMTCで口腔内を清掃しまたつきやすい歯石を除去するために診療を受けている。
診療所も初診時は沼津駅南口の松田ビルの3階で、その後20年余り先日取り壊した診療所に来院し、ついに仮診療所にまでも来てもらった。
この患者はずっと昔、日本臨床矯正歯科医会雑誌に臨床論文を書いている。難しい上顎を非抜歯で治している。それから20年あまり現在でも以前の上顎前突の様相はない。
しかし今日の検診では、下顎前歯に叢生が出てきている。長い間、固定式保定装置でとめていたが歯石が多く着き取りにくいので撤去した結果だ。臼歯部は安定してかみ合わせも深くなってこない。
今後、どうすることがよいのか考えている。また何か治療すれば、長期観察症例で前の続きの論文が書けるかもしれない。