今日の新患は9歳女子、けっこう厳しい上顎前突だった。
混合歯列期の今、なにか装置をつけて、ある程度改善しておいたほうがよいと感じた。
しかし、それを行っても抜歯を避けることは難しいような予感がする。
それでも、少しでも早く、口元の環境を良くしておくことはいいことだと思う。
しかし、治療期間が長引き、結局抜歯になるならば、それまで待ってもよいのではないかとも思ってしまう。
そんな話をしている中で、母親が4本抜いての矯正を経験しているという。
それを聞くと矯正への、さらに抜歯への理解があると考えられる。
それなら永久歯列で抜歯かなと考えていたら、少しでも早く良い口腔環境を整えようと、今からの治療を希望してきた。
抜歯に対しての理解があるのなら今から始めてもよいかと話を進めていった。
それにしても最近、母親の矯正経験を多く聞くようになった。
当院も開業32年、こちらで子供の時に治療を受けた患者さんたちが親になり、子どもを相談に連れてくる時代に入るのかと思う。