毎日の診療で気付いたこと

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新患とリンガルの話

22歳女性が矯正相談に来院された。

診ると上顎左中切歯が少し捻転して、近心が出ている程度、口元もわずかに出ているかという程度だった。

だが、問診票には「出っ歯」に丸がついている。そうなると抜歯が必要とも考える。

相談していく中で「見えない矯正」の話がでてので当然リンガルブラケットの話となった。

私はリンガルブラケットは藤田先生が提唱しだした早い段階(30年位前)から興味をもち、神奈川歯科大学見学や講習会を受けてもいる。

数症例手がけたが、期間、時間、仕上がり、料金など、見えないことを利点とすればそれだけで、あとは手間がかかるだけのような気がした。

現状では、いろいろなリンガルブラケットの種類ややり方が出てきて、きっと便利になってきただろう。

しかし、30年の間にブラケット(矯正治療)に対しての患者さんの認識も変わった。

ブレーススマイルコンテストやカラーオーリング、さらには先日ブログに書いた患者さんのように機能的であれば見えることなどどうでもよいなどという考えも聞けた。

その新患の方には、リンガルブラケットを望まれるなら、見えないことへのこだわりをもって

リンガルブラケットを多く仕上げている熟練した矯正歯科医のもとで治療を受けなけれなければよい結果に結びつかないことを説明した。

また、当院の「患者さんの声」に書かれている{つける前のメタルブラケットへの嫌悪感がつけたらなくなった}というような文章も読んでもらった。

いずれの方法でも、よい矯正治療が受けられて満足できる結果になることを願っている。

矯正相談

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