毎日の診療で気付いたこと

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学校検診での過蓋咬合の指摘

今日の矯正相談は兄、妹がそれぞれ学校検診で不正咬合の指摘をされてきた。

だが、本人はもちろん、連れてきた母親も不正咬合の自覚はない。

一般的に、唇側傾斜や叢生を伴わない過蓋咬合は、不正咬合という認識がないのは当然と思われる。

当院に矯正相談にみえたので、過蓋咬合の状態やその問題点などを説明して理解していただいた。

しかし、矯正治療は、本人や家族が気になり、治したいという希望が強くなければなかなか成立しない。

だから、今回のケースでは説明は丁寧にしたつもりだが、治療には結びつかないと思われる。

また、このことから学校検診での不正咬合の指摘について、専門の立場でも困ることがある。

それは、どの程度の不正咬合をいつ指摘するかだ。

いろいろ意見はあるかもしれないが、私はかなりひどい不正咬合を5,6年生で「お知らせ」が行くようにしている。

もちろん低学年でも記録には残していき、毎年の指摘が重なると、自分でもお知らせに載せるべきかと思うようになる。

現実には、今日見た程度の過蓋咬合を「お知らせ」に載せたことはない。

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