今日の初診相談の1人は29歳女性、上下顎の叢生状態でもあるが、オーバージェットもかなり大きい。
小臼歯抜歯を行っても、そのスペースは叢生改善に使ってしまい、オーバージェット改善は不十分となってしまうことが予測できる。
そこで、普段は私からはあまり話さない外科併用の矯正治療について説明した。
インターネット、ホームページを見ての来院なので、外科併用について知らなかったわけでもないようだが、自身がそれにあたるとは思っていなかったようだ。
そこで矯正治療では限界があることを当院ホームページに最近載せた患者さんの声(症例の写真)を検索してお見せした。
それで、矯正治療だけでもある程度改善が可能と理解できたようだ。
それでは、すぐに矯正治療かというとそうでもない。あと一人、出産を考えているという。
最近ではブラケットがついたまま妊娠、出産例もあり、それが特に問題となることもないが
当院で妊娠中に歯周の状態が悪化して、ブラケットをはずした例も説明した。
そのような世代の患者さんの治療が多くなり30年以上前の開業時とは隔世の感があると感じながらも、思いたった時に始めないと、いつまでもできないと、今始めることを勧めるような話をした。
外科併用にしても叢生の改善に期間がかかるので早くしたほうがよいと思う。